「坂の上の雲 第9話 広瀬、死す」

  • 2010/12/28(火) 17:40:24

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)



[感想]


気持ちのいい男、広瀬武夫が戦死しました。

その豪快さ、やさしさを、部下が慕い、友が愛しました。

駐在していたロシアの将校やその家族も、彼を好いたという。

そして広瀬も、ロシアの友たちを愛していた。


閉塞作戦は、できるだけ砲火を交えないようにする作戦。

戦わずして勝敗を決する、作戦。

だから広瀬は、どうしても成功させたかった。

垂れ幕にも、メッセージを書いた。


その広瀬が、召されました。



広瀬を演じた藤本隆宏さん、よかったですね。

役柄にピッタリ。

元五輪水泳選手の藤本さんですが、舞台転向後はセリフもない端役が続いたのだそう。

でも、そのおかげで、ひとつの役、ひとつの言葉を大事にするようになった。

坂の上の雲の広瀬武夫役は、代表作になりそうですね。




広瀬武夫



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[あらすじ]


・明治37年(1904年)2月5日、連合艦隊司令長官・東郷平八郎(渡哲也)に出撃命令が下りました。
・東郷は各隊の指揮官と艦長を招集し、いざ! と杯を掲げる。

・戦艦三笠の中で、真之(本木雅弘)は広瀬武夫(藤本隆宏)と再会します。
・広瀬は真之に、頼みがあると言いました。
・今度のロシアとの戦は、俺にとって、特別な意味がある。
・いわば、仲のいい兄弟と殺し合うようなものだ。
・だから、俺にしかできない役目があるはず。
・その役目を見つけるのが、参謀であるお前の仕事だ。
・生還を望むべくもない作戦でもかまわない。

・真之は、きっぱりと言いました。
・わしは士官であろうが下士官であろうが、生還できないような作戦は最初から立てません。
・目指すのは、全員生還です。

・変わらないなあという顔をしながら、広瀬は言う。
・全員が生還できる作戦などあり得ん、と。


・多くの人々に見送られ、連合艦隊は佐世保から出撃しました。
・真之は、参謀長・島村速雄(舘ひろし)らと共に、作戦を練ります。

・駆逐隊による旅順港への夜襲により、4~5隻は沈めたい。
・旅順艦隊と連合艦隊は、ほぼ同等。
・翌朝の決戦までに、敵戦力を削っておきたい。


・2月6日、日本はロシアに対し、正式に国交断絶を通告しました。
・これに、ロシア皇帝ニコライ二世(ティモフィー・ヒョードロフ)は戸惑う。
・ニコライ二世は、日本に譲歩していたからです。
・しかし、その譲歩案は、極東総督のアレクセーエフ(ゲンナジー・ベンゲロフ)により、握りつぶされていました。
・そういう意味では、日露はしないでいい戦争をしたことになるのかもしれない。

・そのアレクセーエフは、旅順港の日本居留民が総引き揚げを開始しても、特に動こうとはしません。
・旅順艦隊司令長官スタルク中将が戦闘配置を要請しても、とらせませんでした。


・広瀬は、アリアズナ(マリーナ・アレクサンドロワ)から手紙を受け取ります。
・それによれば、ボリス(アルチョム・グリゴリエフ)が旅順に来ているのだという。
・弟のようでもあり、友のようでもあるボリスと、戦火を交えねばならないかもしれない。


・連合艦隊は旅順港に対し、奇襲を仕掛けました。
・水雷部隊により、魚雷攻撃をしかける。
・これにより、旅順艦隊は大いに混乱しました。
・しかし、敵艦を沈めるには至らず、大破させるにとどまった。
・敵戦力を削るには、至りませんでした。


・この奇襲攻撃により、ロシアは宣戦布告。
・日本公使館の栗野慎一郎(利重剛)駐露公使や明石元二郎(塚本晋也)は、ストックホルムを目指す。
・明石はそこでも、革命工作を続けるつもりです。


・旅順港沖にて日露が開戦。
・日本でも号外が配られました。
・それを手にした律(菅野美穂)は、季子(石原さとみ)のもとへ走る。

・駆けつけるも、季子は平気な顔をしていました。
・が、それが嘘であることは、すぐに分かりました。
・律と季子は、互いに励まし合います。


・習志野で出征の準備を整える好古(阿部寛)は、真之に手紙を送る。
・淳よ、参謀の任務は、円転滑脱として上下の油となり、成功を期するところにある。
・決して、功名を求めてはいけない。
・そもそも国家の衰退は、上流社会の腐敗から起きる。
・我が一族は国家の利益のために尽くしても、そのことで自ら名誉と利益を受けず、戦場で最期を遂げてこそ、男子一生の快事だ。


・旅順艦隊は湾口に引っ込んだまま出てこようとはしませんでした。
・このままだとバルチック艦隊と合流するかもしれない。
・そうなれば、連合艦隊はひとたまりもない。
・日本が生き残るためには、その前に旅順艦隊を全滅させねばなりません。

・有馬良橘(加藤雅也)は閉塞作戦を提案しました。
・汽船を旅順口に沈めて、塞いでしまうのです。

・これに、真之は激しく反対しました。
・旅順要塞の砲撃は、すさまじい。
・それに、閉塞作戦は乗組員の生還率が低すぎる。
・真之は言いました。
・「やれば必ず、ぎょうさんの兵が死にます」
・たくさんの兵の死を前提にして作戦を立てるなら、作戦家はいらない。

・ならば立案した自分が隊長として参加すると、有馬。
・決死の覚悟で先頭に立ち、必ず成功させてみせると。

・東郷は、作戦を受け入れました。

・有馬は明け方の作戦決行を主張しましたが、真之は反対。
・隊員が砲撃にさらされないよう、夜間の実行を主張する。

・東郷は閉塞隊員の無事を考慮し、夜間決行を命じます。

・そして、有馬の推薦で、広瀬が指揮官に選ばれました。


・下士官以下の人員は、志願者から選ぶことに。
・それに2千人を超える者が殺到しました。
・有馬はそれを見て、作戦の成功を確信する。


・「死んだらいかんぞな」と、真之は広瀬に言いました。
・広瀬は必ず作戦を成功させると、約束します。

・広瀬は語りました。
・作戦が成功したら、東郷長官の許しを得て、旅順へ行く。
・そこでロシア側に、降伏するように説得する。
・ロシアは第二の故郷で、旅順にいる将校の中にも、知っている者がたくさんある。
・そいつらが死んでいくのは忍びない、と。

・広瀬は閉塞作戦に使う報国丸に、ロシア語で書いた垂れ幕を貼りました。
・「尊敬すべきロシア海軍軍人諸君」
・「請う、余を記憶せよ。余は日本の海軍少佐、広瀬武夫なり」
・「我が親しき友よ、健やかなれ」
・お互いに武士道精神に則って、正々堂々戦おう。
・戦が終わったら、仲よく一杯やろう。
・そういう意味が込められていました。

・しかし、第一次閉塞作戦は、失敗に終わります。

・また、ロシア側に、変化がありました。
・司令長官が、マカロフに交代したのです。
・マカロフといえば、世界に名の知れた名将。
・ロシア兵の士気は上がり、またマカロフの作戦も抜かりない。

・そんな中、第二次の閉塞作戦が実施されることに。
・決行前の束の間、広瀬と真之は言葉を交わします。
・広瀬は「おまえともういっぺん、やってみたいのう」と漏らしました。
・また、モチ喰い競争をしたい。
・母上に頼んで、また作ってもらってくれ、と。

・そして広瀬は、真之に、アリアズナ宛の手紙を託す。


・第二次旅順口閉塞作戦が、実施されます。
・単縦陣にて4隻の汽船が進みますが、探照灯に捉えられ、砲撃を受けることに。

・有馬の乗る千代丸が、爆沈しました。
・広瀬の福井丸にも、砲火が集中する。

・自沈準備の最中、福井丸に魚雷が被弾しました。
・船は浸水をはじめる。

・総員退去を命じる広瀬ですが、杉野孫七(古本新乃輔)上等兵曹の姿がない。
・乗組員をカッターに乗せ、広瀬は燃え上がる船内を探します。

・杉野! 杉野!
・必死に探す広瀬ですが、杉野の姿はない。

・部下が止めるのも聞かず、広瀬は三度、船内をくまなく探しました。
・けれども見つからず、やむなくカッターに乗り込みます。

・口惜しさや悲しさを堪えて、広瀬はカッターを指揮する。
・ここにいる全員を、帰還させねばならない。

・が、その広瀬が、砲弾を受け、海に消えました。


・二度目の閉塞作戦も、失敗に終わる。


・広瀬の死を知り、真之は言葉を失います。

・ロシア海軍は、福井丸の船首近くで、広瀬の遺体を発見しました。
・敵であるにもかかわらず、ロシア将校たちは、広瀬の死を悼み、埋葬する。

・広瀬の手紙は、アリアズナのもとに届けられました。
・そこには、こう書いてあった。

「アーダ、いつか君に教えてもらったね。人が人を思いやるやさしい気持ちを、ロシアでは、“グマナスティ”という。いくら国同士が戦っても、僕はこの気持ちを大切にしたい」





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「坂の上の雲 第8話 日露開戦」

  • 2010/12/21(火) 16:48:07

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)



[感想]


不謹慎な話になってしまうのだけれど、“変わる”ということには“壊す”という要素がついて回るのだろうか?

先月まで放送していた龍馬伝でも、幕府政治が壊されて、明治の時代に入りました。

タモリ倶楽部の橋の回(田中賞)では、関東大震災の復興で、たくさんの近代的な橋が作られたとあった。

坂の上の雲では今、日本とロシアの姿が描かれていますが、帝政ロシアはやがて革命によって崩壊し、ソビエト社会主義共和国連邦に。また、そのソ連も91年には解体され、今はロシア連邦。

時に人為的に、時に自然の力で、いろんなものが壊されて、また新たなものが創られていく。

そう考えると、破壊と創造は表裏一体で、実はセットなんだろうかと思ったりもして。


今の日本は、どうなんでしょうね?

誰もが閉塞感を感じている状態ですが、壊されるんでしょうか?


最悪を避けるには、痛感することが必要だったりしますが、どうなんでしょうね。

痛みを回避することにばかり一生懸命なご時世だから、これも難しいか。

そうすると凋落は必然になってしまうんだけれど、誰もがやめようとしないんだから、しょうがないですね。


人為的に壊すのは反対ですが、どうも、自然に壊されていく気がする。

いや、落ちていくのを、選んでるよね。

それでもまだ、変わろうとしないんだ。


これは、必然だよ…




おっと、本編とは関係ない話になってしまった…




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[あらすじ]


・明治36年、清国から戻った好古(阿部寛)は、習志野騎兵第一旅団長に。
・日露の緊張が高まる中、演習に余念がありません。

・好古は、ニコリスクおけるロシア陸軍の演習に招待される。
・これは強大な軍事力を見せつけることで、日本の戦意を挫こうという意図によるものでした。


・真之(本木雅弘)は八代六郎(片岡鶴太郎)の誘いで、華族女学校の自転車レースを見学。
・そこで、稲生季子(石原さとみ)と再会します。

・話すうち、真之は、季子の覚悟や芯の強さを知る。
・意気投合した後、真之は言いました。
・わしは戦いがはじまるまで、少々昼寝をしようかと思っています。
・もしよかったら、一緒に付き合ってもらえんじゃろうか?

・明治36年7月、真之と季子は結婚。


・ニコリスクの演習で、好古はあらためてロシア陸軍の強大な力を知ります。
・中でも騎兵は、想像以上でした。

・演習後、好古はウォッカ片手に、ロシア騎兵たちと親交を深める。
・彼らは気持ちのよい男たちでした。
・好古は騎士道と武士道を引合いに出し、戦場で会った時は互いに勇敢に戦おうと、誓い合いました。


・東京芝、真之の新居を、律(菅野美穂)が訪れます。
・そして、子規の形見分けとして、下駄を渡す。
・また、季子にドジョウのさばき方を教えるなどして、親しくなりました。


・日本は開戦を腹に秘めつつ、ロシアと最終交渉を行います。
・が、対露外交は行き詰りつつあり、海軍は極秘裏に開戦を決意。
・海軍大臣の山本権兵衛(石坂浩二)は、舞鶴鎮守府司令長官・東郷平八郎(渡哲也)を訪ねる。

・ロシアからの対案は、朝鮮半島の半分をよこせというものでした。
・さらに、陸軍では、作戦を司る参謀本部次長・田村怡与造が病死。
・児玉源太郎(高橋英樹)が、後任を引き受けることに。

・山本権兵衛は、正式に東郷を連合艦隊司令長官に任命しました。
・本来なら、親友でもある常備艦隊司令長官の日高(中尾彬)が選ばれるところでしたが、山本は日高を罷免してまでも、東郷を据えた。

・連合艦隊を任された東郷は、対ロシアの作戦立案者として、真之を参謀に選びます。
・真之は、誓って大任を全うする決意であります、とそれを受ける。


・出征にあたり、真之は季子を、母 貞(竹下景子)に預けました。
・貞は、「後顧の憂いがあるようじゃ、おまえの覚悟が鈍るけんね」と引き受ける。

・好古は名刺の裏に一筆書いて、真之に渡しました。
・“這囘の役、一家全滅すとも怨みなし”

・好古、真之は覚悟し、家族もまた、覚悟する。


・交渉を続ける外務大臣 小村寿太郎(竹中直人)ですが、ロシア側はさらに強硬な態度に。

・そのロシアでは、明石元二郎(塚本晋也)が革命工作を行う。
・内部から帝国を崩壊させようという作戦でした。
・ロシアでは官僚の腐敗や専制への怨嗟の声が聞かれる。


・明治37年1月、御前会議が開かれます。
・伊藤博文(加藤剛)らが現状を説明、ロシアとの断交を上奏しますが、明治天皇(尾上菊之助)は許しませんでした。

・ロシア皇帝ニコライ二世(ティモフィー・ヒョードロフ)も、迷う。
・日本からの修正案には、最後通牒の響きがあるように思えたのです。

・考えた末、ニコライ二世は日本に対する全面譲歩を決定。
・しかしこれを、極東総督のアレクセーエフ(ゲンナジー・ベンゲロフ)が握りつぶしてしまいます。

・その間に、日本は開戦を決意。
・2月4日の御前会議で、日露開戦が決定されました。

・そんな中、伊藤博文は、金子堅太郎(緒形幹太)にアメリカ行きを要請する。
・米大統領に仲介を頼み、講和工作を進めようというのです。


・ついに、戦艦・三笠に出撃命令が。
・連合艦隊司令長官ならびに第三艦隊司令長官は、東洋にある露国艦隊の全滅を図るべし。
・連合艦隊司令長官は、すみやかに発進し、まず黄海方面にある、露国艦隊を撃破すべし。


・日本の存亡を賭けた戦いが、はじまろうとしていました…





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「坂の上の雲 第7話 子規、逝く」

  • 2010/12/14(火) 18:10:16

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)



[感想]


子規がついに、亡くなりましたね。

壮絶な人生でした。

律じゃないけど、もういいじゃないかと言いたくなる。

そこまで苦しまねばならないもんか、と。


でも、それは、天の領分なんかな。

人間には、よく分かりません。

あとになって必然みたいなものを感じることはあるけど、人間には感情があるので、なかなか難しい。

それより他にない、って言われても、納得できるかどうか。


ただ、必然は文字の通り、必ずそうなるので、人間にはどうしようもない。

だから、あの世というものを考えて、プラスマイナスゼロにでもしないとねえ。


一方、律は、生きているうちに、2回生きたようなものでしょうか。

兄の看病という人生と、女性の自立という人生、両方を生きた。


どちらも、すごいな。

時代を超えて、今でも語られるくらいだから。

現代に生きる人々に、影響を与える…




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[あらすじ]


・1902年、秋山真之(本木雅弘)は、海軍大学校に新たに設けられた戦術講座の初代教官に就任します。
・聴講生の中には、八代六郎(片岡鶴太郎)の姿も。

・真之はアメリカ留学中に学んだ“兵棋演習”を取り入れました。
・軍艦の玩具のような兵棋(へいぎ)を使って、シュミレーションを行うのです。
・それを真剣に、繰り返し鍛錬する。
・そこから独自の戦術を編み出し、また、合理的に検証する。
・実戦で間違いを犯さぬよう、徹底的にやる。

・真之は言いました。
・指揮官は、乗員全員の命を預かっている。
・我々が判断を間違えば、多くの血が流れる。
・あし自身、己のたらざるに、時として戦慄します。
・無識の指揮官は、殺人犯なり。

・そして、ここで育った士官たちが、参謀として日露戦争で活躍することに。


・そんな真之を、高橋是清(西田敏行)と八代が誘い出しました。
・華族女学校で、活人画の催しが行われている。
・居心地悪そうにしている真之の前に、ひとりの女性が現れました。
・稲生季子(石原さとみ)。
・高橋と八代は、お見合いを仕組んだのです。
・しかし、真之は、関心を示しませんでした。

・家でも、母の貞(竹下景子)や兄嫁の多美(松たか子)が、嫁を取れとうるさい。
・貞を背負って銭湯に行く途中でも、所帯を持てと急かされました。


・今日も活気に満ちる子規庵ですが、子規(香川照之)の衰えは隠せない。
・また、本人も、隠そうとはしない。
・歌壇批判しても大丈夫なのは、あしが病人だからだ、などと笑っている。

・死を悟る子規ですが、悲しんではいませんでした。
・生きて、句を詠もうとする。

・そんな兄を、律(菅野美穂)が支えます。

・妹のことを、子規は“仰臥漫録”に書いている。
・律は、理詰めの女なり。
・同感同情のなき木石のごとき女なり。
・強情なり。冷淡なり。特に、男に、シャイなり。
・到底、配偶者として世に立つに能わざるなり。
・しかも、そのことが原因となり、ついに兄の看病人となれり。

・そして、子規は、感謝する。

・律は看護婦であると同時に、おさんどんなり。
・また、一家の整理役なり。
・同時に、余の秘書なり。
・原稿の清書も、不完全ながら、なしいるなり。
・故に余は、自分の病気が、いか様にも募ろうとも、ただ律に病なきことを祈れり。
・律に病あらんよりは、余に死あらんことを望めり。

・この頃、子規は麻酔剤を使っていました。
・それでも、雨が降ると、死ぬほどの痛みが襲う。


・帰国した広瀬武夫(藤本隆宏)が、海軍大学校を訪ねました。
・その広瀬に、八代は真之の愚痴をこぼします。
・いくら教官と生徒の立場だとはいえ、戦術のことになると、上官を平気で愚弄する。
・これしきのことが分からんとは驚き入ったことだ、とまで言う。
・愛嬌も何もない。

・そう言われても真之は、戦術に愛嬌はいりません、と平気で言う。

・広瀬は真之に、戦艦・朝日に乗ると告げました。
・次に会う時には、戦争に突入しているかもしれない、と。


・好古(阿部寛)は天津で、清国駐屯軍司令官に就任。
・西洋列強と違い金がないので、自分たちで道路整備などを行う。

・そこに、清国直隷総督の袁世凱(薛勇)が訪ねてきました。
・袁世凱は好古に、日本人は西洋人の手先か? などと責める。
・また、天津の行政権を返還するように要求します。

・返したいのはやまやまだが、日本は連合国の中で一番の格下。
・行政権の返還は、連合国の合意がなければ、実現しないでしょう。
・好古は、そう返答しました。

・酒を酌み交わす、好古と袁世凱。
・互いにその人柄に惹かれたようでした。
・ふたりは、親交を深める。


・久しぶりに子規を、真之が見舞います。
・子規は随分、衰えている。

・言葉を交わす中で、子規は言いました。
・あしには世界が深い。
・淳さんにとって、世界は広い。あしには、深いんじゃ。

・痛みが強い時は、死なせてくれと叫びたくなる。
・しかし、痛みが去ると、頭がさえて、よい句が次々に浮かぶ。
・そして、もっともっと生きたいと願う。

・もういいという気持ちと、死にきれない気持ち。
・さまざまな狭間で、子規は命を燃やしていました。
・その灯が今、消えようとしている。


・律も時々、もう十分だと思う。
・兄さんの人生は短くても、とてつもなく濃い。
・もう、楽にしてあげたい。
・しかし、子規は、どんなに苦しくても生きようとするという。

・真之は、この兄妹のことを想い、胸を痛めました。


・9月、子規は辞世の句を詠み、夜遅くに息を引き取りました。
・高浜虚子(森脇史登)は子規の魂が月にのぼってゆくのを見て、詠みました。
・“子規逝くや十七日の月明に”

・葬儀には、多くの人が参列しました。
・子規を愛した人が、たくさんいた。

・真之は横須賀出張中に、訃報を知ります。
・駆けつけると、棺が通りを運ばれてゆくところ。
・葬列には参加せず、真之は頭を下げ、見送りました。


・四十九日が過ぎたころ、真之と律は、子規の墓前で出会いました。
・律はこれから、学校に入ろうと思うと告げる。
・自分のために生きようと思うと。

・真之は、そうじゃなあと言う。
・ノボさんも、それが一番ええと思ってくれるはずだ。


・内務大臣・児玉源太郎(高橋英樹)が、那須野で休職中の乃木希典(柄本明)を訪ねます。
・そして、政府がロシア戦の準備をはじめていること、戦費調達に奔走していることなどを話す。

・乃木は乃木で、農民の窮状を目の当たりにしている。
・臥薪嘗胆の精神も もう限界で、日本という国をどうにかしないといけない。

・めずらしく酔いつぶれた旧友・児玉を見て、乃木は軍への復帰を決意しました。


・過労が重なって、真之は入院。
・そこを、季子が見舞います。

・ところがそれを、律に見られてしまう。
・真之に ほのかな好意を寄せる律ですが、身を引く決意を。

・女学校に通い、律は自立しようとする。
・遅れてしまったけど、ようやく人生がはじまったと思う。

・律は真之に言いました。
・これからが、はじまりじゃあ、思うとります。


・日露開戦まで、あと半年余りでした…





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「坂の上の雲 第6話 日英同盟」

  • 2010/12/07(火) 15:42:03

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)



[感想]


今年も、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放送が開始されました。

第6回「日英同盟」では、子規の病気や、広瀬とアリアズナの愛など、運命に翻弄される人々が描かれる。


抗えない、運命。

その中で、子規や広瀬は、何をして、何を残すのでしょう?


何でこんなことに…。

そういう状況の中で、人間には、何ができるんでしょうか?


病床にありながら、筆を走らせる、子規。

それを支える、律。


生み出す人の人生とは、こういうものなのか?

極限にないと生み出せない部分があるのか?

ギリギリってのは、必要なんだろうか?


きっと、理屈じゃないんだろうなぁ…




坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)



病牀六尺 (岩波文庫)





[あらすじ]


・1900年5月、秋山真之(本木雅弘)と広瀬武夫(藤本隆宏)は英国ポーツマス港に。
・回航を待つ戦艦「朝日」の見学のためです。
・日清戦争後、ロシアの脅威に対抗するため、日本は大規模な海軍拡張をはじめていました。

・真之は、朝日の出来栄えに上機嫌。
・甲板で、広瀬と共に、記念写真を撮りました。
・背景に世界最大の軍港、立っている場所は日本一の大艦、そして撮られているふたりは、「海軍のホープじゃ!」。

・この時、真之は英国に、広瀬はロシアにと、駐在中。
・久々の再会を果たしたふたりは、ロンドン王立海軍大学を訪問します。

・会食中、一部、日本が軽んじられるような発言も。
・しかし、同時に、対ロシアにおいて、日本に期待しているとの発言もありました。

・真之は、英国と対等な同盟を結ぶという、小村の言葉を思い出します。
・そして、広瀬に言いました。
・「我が海軍も、ロイヤルネイビーに一目置かれはじめたって、ことです」

・その後、ふたりは40日間にも及ぶ、ヨーロッパ旅行を共にしました。


・その最中、極東で事件が勃発します。
・義和団の乱、北清事変。
・列強の進出に抗した、清国民衆の排外運動です。
・各地で外国人が襲われ、施設が破壊されました。

・日本とロシアを含めた8ヵ国は、連合軍を組織。
・北京在住の外国人の救出に成功。

・が、直後に、略奪がはじまってしまいました。
・出征した好古(阿部寛)も、それを目の当たりにする。


・その年の秋、真之は帰国しました。
・さっそく、子規(香川照之)を見舞う。

・子規は脊椎カリエスに苦しみながらも、新聞「日本」に寄稿し続けています。
・俳論・歌論を書き続けることが、一生の大事業になっていました。

・真之はアメリカ土産として、“ドリームキャッチャー”というものを渡す。
・枕元に置いて眠ると悪夢を絡め取ってくれるという魔除けです。
・子規は、悪夢のような病気が去って、真之らと世界を飛び回ることを願いました。

・子規は、日本の俳句や短歌を一変させたいと、病床から戦っている。
・真之も、海軍兵学の既成概念をひっくり返そうと、頑張っていました。
・また、子規の妹・律(菅野美穂)は、兄を懸命に支える。


・北清事変後、ロシアは満州に侵出しました。
・真之は参謀将校として、旅順に潜入する。
・旅順には要塞が建設されようとしており、艦隊も集結。
・ロシアの脅威が、迫ります。

・9月7日、連合国と清国との間で、北清事変の講和条約が調印されました。
・そこで活躍した小村寿太郎(竹中直人)は、桂内閣の外務大臣に就任するため、巡洋艦「千歳」に乗船し、帰国します。

・その船上で、小村は真之に言いました。
・「秋山くん、帝国主義に、もともと道義などありゃせんよ」
・「あるのは、弱肉強食の掟だけだ」
・そして、日英同盟を推し進めると、宣言する。

・首相の桂(綾田俊樹)も、日英同盟に備え、国内の根回しを開始。
・そんな中、伊藤博文(加藤剛)だけは、懐疑的でした。
・むしろ、戦争を避けるため、ロシアとの協商を模索する。

・伊藤は単身ロシアを訪問します。
・そして、蔵相ウィッテ(バレーリー・バーリノフ)と会談し、好感触をつかみました。
・また、ニコライ2世(ティモフィー・ヒョードロフ)に謁見し、勲章まで授かります。
・あまりの歓待に、伊藤は協商の成功を疑いませんでした。

・が、ロシアからの正式な回答は、日本の要求を一切無視したもの。
・伊藤は愕然とするとともに、怒りに震えました。
・これにより、日露の対立は、不可避の状態に。


・ロシアに駐在する広瀬は、アリアズナ(マリーナ・アレクサンドロワ)との愛を育む。
・しかし、緊迫する日露の情勢に、悩むことになります。

・ボリスら、海軍士官やその家族たちと接し、広瀬は親交を深めた。
・その第二の故郷と、砲火を交えねばならないかもしれません。

・そしてついに、広瀬に帰国命令が下ります。

・一緒に連れて行ってほしいと願われた広瀬ですが、受け入れるわけにはいきませんでした。
・アリアズナのことを考えれば考えるほど、それはできない。

・別れの日、アリアズナは広瀬に、銀時計を渡しました。
・そのフタには、“A”と彫られてある。
・それは“Amor”(愛)のAだと、アリアズナは言いました。

・別れを惜しみながら、ふたりは離れる。


・1902年1月30日、日英同盟が調印されました。

・これにより、さらにロシアとの緊張が高まります…





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