「ビーバップ!ハイヒール “関西鉄道ミステリー”」

  • 2010/04/10(土) 17:06:51

4月8日の朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」では、鉄道アナリスト・川島令三さんをゲストに迎え、関西の鉄道にまつわるミステリーを紹介してくれていました。


題して、“時空を越えた真実を解明 関西鉄道ミステリー”



保存版 発掘・発見! 鉄道・配線のミステリー 東海道ライン編 (【図説】日本の鉄道)




[阪神御影駅の使われないホーム]

・阪神御影駅には、何のために作られたかわからない謎のホームがある。
・それに対する、川島さんの推理は?

・阪神電車は開業以来、カーブの多い路線がネックになって、スピードアップするのが困難だった。
・大正8年、阪神電車は“私鉄新幹線”ともいえる“第二阪神線計画”の事業免許を取得している。
・これはライバル阪急電車に対抗するための高速路線で、大阪~三宮間を、18分で結ぶという構想だった。

・しかし、既存の路線の改良化が進み、その計画は立ち消えになったといいます。
・御影駅に残されたホームは、その夢のためのものだったのではないかと、川島さんは推理しているらしい。




[新大阪駅の謎]

・JR 新大阪駅にもミステリーが。
・南側の中央口、東口、西口と大きな出入り口があるのに、なぜか、北口だけはない。
・新大阪駅には北口は存在せず、北側に出るには、地下鉄の出口を使わねばならない。

・そして、駅の北側で気になるのが、放置された建造物。
・新大阪駅北側の、やや西よりの部分。
・地下鉄御堂筋線・新大阪駅の上には、作りかけのように見える建造物が。
・また、その少し東側には、少しサビついた謎の橋脚が。

・川島さんの推理は?


・新大阪に駅を持っていない阪急が、なぜか、バスターミナルを持っている。
・また、駅の北側では、新大阪阪急ビルの工事が進められている。
・新大阪に乗り入れていない阪急が、なぜ、新大阪に?

・現在、阪急から新大阪へのアクセスは、いったん梅田で降りて、JR か地下鉄に乗り換えねばならない。
・実は昔、新大阪駅には、阪急乗り入れ計画が存在していた。
・それは“阪急新大阪連絡線”といい、十三~新大阪~淡路を結ぶものだった。
・阪急はこの計画のために新大阪駅の北側の土地を取得、しかしその後、新大阪駅周辺の開発が思うように進まず、計画は中止に。

・川島さんの推理によれば、謎の建造物は、阪急新大阪駅のホームとして建造されたものではないかと。

・なお、長年放置されていた建造物は、現在、JR が一部利用し、新幹線の新ホームの建設に利用されているらしい。


・そして今、阪急の新大阪乗り入れ計画が再浮上しているという話も。
・その起爆剤となるのが、梅田北ヤード開発。
・川島さんは、ここに阪急が新路線のための“阪急北梅田駅”を作る計画があるのではないかと予想。
・北梅田~十三~新大阪 が結ばれるのではないかと。


(*あくまで、川島さんの予想です)




[阪急大環状線計画]

・その阪急には、“阪急大環状線計画”という構想があったらしい。

・阪急宝塚線の曽根から、阪急神戸線の神崎川までを結び、神崎川から新大阪を結ぶ。それが淡路駅まで延び、ここで京都線と千里線につながる。また、南千里と千里中央、さらに桜井まで結び、環状線にしようと。

・川島さんによれば、曽根駅の高架には、何となく神崎川方面に延ばすような雰囲気があるそうです。
・ただし、阪急側ははっきりと否定しているらしい。

・壮大な計画ですが、それが頓挫したのは、新大阪~淡路間の土地の買収などで揉めたのではないかと。

・地下鉄御堂筋線が北へ延ばす話が出た際も、阪急は大阪市が縄張りに入ってくるのを嫌い、北大阪急行に資本参加し、そちらで千里中央へ。
・これにより、大環状線計画で千里中央まで延長する必要がなくなったのではないかとも。



[南海電車は、なぜ、“なんば”までなの?]

・利便性を考えれば、梅田まで延ばしてほしい、南海電車。
・でもなぜか、なんばで止まっています。
・そこにある、南海電車の無念の歴史とは?

・1884年に“阪堺鉄道”として開業した、南海電車。
・現存する日本最古の私鉄です。
・1903年には、難波~和歌山間が開通。
・そして同じ年、大阪市が、日本初となる公営路面電車を開業しました。

・昭和8年には、市営地下鉄(現・御堂筋線)が開業。
・この頃から、大阪の交通の基点は、梅田になったといいます。

・当然、南海も、梅田に進出する事を考えました。
・そして、大阪市に、新路線を申請。
・今宮駅から北上して梅田につなぐ、西横堀線の計画。

・しかし、大阪市は、それを許可しませんでした。
・何と、大阪市も、同じ所に地下鉄を通す計画があるというのです。
・こうして大阪市は、地下鉄四つ橋線に着工します。

・それでも負けない南海は、新たな路線計画を申請しました。
・それは、天下茶屋から梅田を結ぶ、南海堺筋線の計画。

・が、この申請も認められませんでした。
・何と、この路線も大阪市が計画しているというのです。
・しかも、名前まで同じ堺筋線だと。

・このような姿勢には、ゆるぎない大阪市の基本理念があったといいます。
・市内交通を営利企業に任せず、市民の利益が最大となるよう大阪市が運営する。
・大きな利権が絡む鉄道は、すべて大阪市が管理すると。

・それでも、南海は三度立ち上がりました。
・梅田がダメなら、天六へ。
・市内を外し、路線を難波から北に延ばす、天六駅開発計画を申請。

・しかし、思わぬ落とし穴が。
・何と、同じような計画を、同じ時期に阪急が申請していたのです。
・そして、阪急が認可されることになりました。
・大阪万博に対するアクセス面が、阪急の方が勝っていたのです。

・こうして、南海電車の北へ進出する計画は阻まれました。


・その南海に今、新たな計画が。

・それは、“なにわ筋線計画”。
・南海と JR が新大阪駅まで共に乗り入れる、新路線の計画です。
・南海は汐見橋駅から、JR は難波駅から、同じ路線で新大阪につながります。
・これが実現すれば、南海は大阪市内をつきぬけ、新大阪と関空を30分で結ぶ事になる。

・南海の夢が、今つながる…かも。



[松屋町駅の謎]

・長堀鶴見緑地線の“長堀橋駅”と“谷町六丁目駅”の間にある、“松屋町駅”。
・普通、駅の間は 1km ほど離れているものですが、松屋町駅だけは、隣の駅と500m ほどしか離れていません。
・また、長堀橋駅は堺筋線に、谷町六丁目駅は谷町線にと、他の路線と交差していて、乗り換えしやすいようになっています。でも、松屋町駅は、どことも交差していない。

・これは、なぜ?


・川島さんによれば、松屋町線を作る計画があるのではないかと。
・かつて、南は JR 阪和線に、北は新大阪に、つながる計画があったのだとか。
・実際、松屋町駅の避難経路図を見てみると、地下1階は改札と切符売り場、地下3階は長堀鶴見緑地線のホームに。そして、地下2階だけ、すっぽり空いた状態になっています。ここに新しいホームを?





<図解>新説 全国未完成鉄道路線――謎の施設から読み解く鉄道計画の真実



<図解>日本三大都市 幻の鉄道計画――明治から戦後へ、東京・大阪・名古屋の運命を変えた非実現路線 (講談社+α文庫)





何気に使っている駅ですが、いろんなドラマがあるもんですね。

人の動きを血流とするなら、路線というのは、血管?

その路線のあり方で血流がいろいろと変わると思うと、ちょっと感慨深いものが…




第2回 「“関西鉄道ミステリー2”」
 → 「阪急中津駅のミステリー」
   「阪急京都線は、京阪が作った?」
   「ぽつんとはみ出す、JR 難波駅」「盲腸線」

第3回 「“関西鉄道ミステリー3”」
 → 「阪急梅田駅の謎」「近鉄の名前の由来」
   「京阪球場に関する悲哀」

第4回 「“関西鉄道ミステリー4”」
 → 「南海、消えた路線のミステリー」
   「大阪環状線の高架でない場所」
   「京阪 おとぎ電車」





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